文字が汚くなる主な原因と対応
発達障害のお子様の場合、極端に字がきたない子がいます。書字障害の記事(http://www.dd-anchoco.net/posts/4942073)にて字を書く際には、文字の形や書き順を思い出し、書く位置を確認する。鉛筆を手で動かす、書いている途中の文字を見ながら次に書く位置を決める、文章全体のバランスを考えて書くという様々な動作がある事を紹介しました。字が極端に汚いお子様もこれらの動作のいずれかが苦手な場合が多いです。そこで今回は字が汚くなる原因とその対応について紹介します。
まず文字が汚くなる原因ですが、鉛筆を上手く使う事が苦手、字の大きさがバラバラでマス目からはみ出してしまうことが主な原因です。鉛筆を上手く使えない理由は手先を上手く使えない、目と手の連動(協応)が苦手であることが多いです。字の大きさがバラバラ、マス目からはみ出してしまう理由としては、書きやすさを優先して文字のバランスを考えない、解答スペースに合った文字の大きさを想定できない等があります。これらの理由に合わせた対応が必要となります。
〇ゆっくり丁寧に字を書く
手先が不器用であったり、目と手の連動(協応)が苦手なお子様の場合ゆっくり丁寧に字を書かせましょう。この様なお子様の場合字を書く事が苦手だから、早く書いて終わらせようと思ってしまいます。そうすると自分の書いた字が読めず、更に字を書くことが嫌いにもなりかねません。そのためにはお子様が丁寧に字を書くことを意識することが大切になってきます。ゆっくり丁寧に書いて、自分の書いた字が読めるという経験を積ませていきましょう。
〇マス目で練習する
字の練習をする時は、マス目の補助線付きのノートで練習させましょう。手先が不器用であったり、目と手の連動(協応)が苦手なお子様の場合は練習では必ず大きなマス目を使って練習を行います。また一文字をバランスよく字を書く練習には、補助線入りのマス目を使いましょう。漢字の偏や冠などの部分のバランスがとりやすくなります。
書きやすさを優先して文字のバランスを考えない、解答スペースに合った文字の大きさを想定できないお子様の場合、解答欄にマス目がない問題で躓きます。そのためまずはマス目があるノートに解答を書くことから始めましょう。次に解答をマス目の無い解答欄に書き写す練習を行いましょう。解答スペースに合った文字の大きさを想定できない場合は、解答欄に線を引いて区分けを行うことで想定しやすく出来ます。
また練習を行う場合に急がせることだけは絶対に止めましょう。字が上手く書けない子に、急がせて書かせると更に字がきたなくなるため悪循環に陥ります。急かすのではなく、ゆっくり丁寧に書かせるようにしましょう。時間が限られている試験のこと等を考えると早く書けるようになることが理想的ですが、まずは「読める文字」を書くことを目標にしていきましょう。
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