言葉のつまずきへの対応
以前口頭言語(聞く話す)のつまずきへの対応をご説明させて頂きましたので、今回は言葉のつまずきへの対応をご説明したいと思います。口頭言語のつまずきの記事(https://www.dd-anchoco.net/posts/5073442)でもお話ししましたが、言葉のつまずきでも同じく①答えを急かさない②答えないことを叱らないことが大事になります。この2点を意識した上でトレーニングを進めていきましょう。
(1)分からない言葉を質問する癖を付ける
受け答えをするためには、会話中に出た言葉の意味がおおよそ分かることが必須となります。ですのでまずはお子様が分からない言葉を質問する癖を付けることから始めましょう。分からない言葉の質問と答えを言うことも受け答えの練習になります。また質問するタイミングも同時に練習させましょう。お子様には「会話が切れた時に質問しましょう」と伝え、なるべくご両親は短文で区切りの多い形で話を進めてあげましょう。
(2)電子辞書やスマホを活用する
ご両親がお子様に言葉の説明をし続けることは非常に苦労する作業になります。そこで言葉の説明を補助するものとして電子辞書の活用が考えらます。紙の辞書に比べ電子辞書は検索に時間がかかりませんし、一部の電子辞書では説明文で分からない単語をペンを使って意味をさらに検索する機能がありますので、言葉の意味を非常に調べやすくなっています。電子辞書の購入が難しい場合はスマホで代用して頂いても構いません。
また電子辞書やスマホを用いて、会話に出てきた言葉の漢字を簡単に表示してあげることも大事になります。言葉のつまずきがある場合、同音異義語の区別が難しい場合が多いです。「冷凍チャーハンを「かいとう」してくれる?」聞いたときにを「解答」と勘違いして混乱するケース等もあります。ですので漢字を表示してあげて混乱を取り除いてあげることも大事なことになります。
(3)指示語をなるべく使わない
言葉のつまずきのあるお子様は指示語が指しているものを理解することを苦手とされている場合が多いです。ですのでお子様との会話でなるべく「これ、それ、あれ、どれ」等の指示語を使わないようにしましょう。またお子様が正確な言葉を思い出せずこそあど言葉を使う時があります。その時は「あれって何のこと?」とお子様に聞いて具体的な言葉に直す練習をしてもらいましょう。
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