知能とは

知能検査で測定される「知能」とはいったい何なのでしょうか。 


ウェスクラー式知能検査では知能について、 「知能は目的を持って行動し、合理的に考え、効率的に環境と接する個人の総体能力」 と定義しています。

そして、知能を以下の4つの領域に分けています。


1.言語理解 言語的な情報や、自分自身が持つ言語的な知識を状況に合わせて応用する能力。

2.知覚推理 視覚的な情報を取り込み、各部分を関連づけて全体としてまとめる能力

3.ワーキングメモリ 注意を持続させて、聴覚的な情報を正確に取り込み、記憶する能力

4.処理速度 視覚的な情報を事務的に、数多く、正確に処理していく能力


一口に知能といっても、少なくとも4領域があり、その総合した数値を「知能」としているわけです。


発達障害の疑いがある場合、総合値としての知能よりも、領域ごとの知能を確認し、得意・不得意のばらつきを把握することが重要になります。