高校受験による進学
高校受験による進学は一般的な選択肢ですが、発達障害(LD/ADHD/自閉症スペクトラム)・グレーゾーン児童にとっては、必ずしも簡単な試験ではありません。
なぜなら、中学校に上がると環境は大きく変わり、以下の4つのリスクが生じるからです。
[中学校の4つのリスク]
1.学級担任制でなくなり、担任のフォローが低下する
学級担任制の小学校とは違い、中学校では科目担当制へ変わります。
この変化によって担任と生徒との接触頻度が落ち、特性への理解度が低下
する傾向があります。
2.科目担当制になることにより、教師ごとの特性への理解や対応がばらつく
担任同様、科目担当教師と生徒との接触頻度も落ちるため、特性への理解は低下する傾向ががあります。
また、担任と科目担当教師との連携がうまく行っていない場合、教師ごとに対応がばらつく事態となります。
3.思春期による、親子コミュニケーションの困難
特性が無かったとしても、思春期になると親子のコミュニケーションは難しくなる傾向があります。
特性上、お子さんのコミュニケーション能力に弱点がある場合、親子コミュニケーションはより困難になります。
4.学習難易度や学習量が増加することによって、適応が難しくなる
小学校に比べて学習難易度が高くなるため、復習を行わないと正しく理解できない問題が増えます。
そして、科目としては英語が増え、さらに音楽や技術などのテストや提出物が加わるため、学習量も増加します。
特性上、理解力や計画性に弱点がある場合だと学習内容に適応できず、内申点で苦労するケースが多いです。
高校受験による進学を選択される場合は、上記のリスクへの具体的な対策を講じた上で学習をスタートすることをお勧めします。
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