独り言への対応
独り言は周囲の人から見ると、意味が分からないしウルサイだけと感じるかも知れません。
ですが、本人の中では意味がある行動であり、これを無理に止められたりすると
ストレスが溜まったり、別の問題行動やこだわりに発展する可能性もあります。
しかし、街中やお店など人の多い場所で意味の分からない独り言を言われたり、
大きな声を出されたりすると周囲の人から好奇の目で見られたり、
マナー違反になってしまうこともあります。
そこで、今回は一時的に独り言を辞めさせる方法をご紹介します。
◎独り言を辞めさせる方法
①独り言を言っていい場所と駄目な場所を理解させる
公共の場では独り言は控える、自分の部屋では独り言を言っても良い、
などのルールを作ると効果的です。
最初は場所をわきまえるということは難しいですが、
何度も指摘するうちに出来るようになる事もあります。
公共の場などで周りの人の様子を見たり、
その場に合った行動を取るというのは自閉症や発達障害者が苦手な事の一つです。
そのため注意する場合には具体的に「皆がいる場所だから静かにしよう」、
「大きな声を出すと周りの人がうるさく感じるよ」など声をかけてあげると
状況を理解しやすくなります。
②声を小さくさせる
独り言の声が大きい場合には声を小さくするように促す事も必要です。
声が大きいときにはその都度「声が大きいよ」と声かけをしたり、
「シー」「お口チャック」などのジェスチャーや、声を小さくの合図を出して教えてあげる必要があります。
また、テレビのリモコンのように「ボリューム1だよ」などの声かけも、
音の大きさという意味で理解しやすい場合もあります。
大きい声を小さい声にさせるのも直ぐには治りませんが、
何度も指導することで徐々に声のトーンを調整できるようになります。
③静かにする時間を決める
時計や時間の概念をある程度理解できる子供の場合は、
時計やタイマーなどを利用し決まった時間の間は静かにするという練習方法も有ります。
最初は短い時間から行い、決まった時間静かにする事ができたら
なんらかのご褒美などをあげ、徐々に我慢する時間を長くしていきます。
独り言にも様々な意味があり、頭の中の考えをまとめて整理をしたり、
気持ちを落ち着かせるなど、生活するうえで必要な行動の一つになっている場合が有ります。
無理に止めさせるとストレスを溜め込んで他の問題行動が出る事もあるので
様子を見ながら徐々に指導を行っていく必要があります。
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