タイムアウトとタイムイン

発達障害のお子さんの問題行動に有効な方法としてタイムアウトとタイムインがあります。今回はタイムアウトとタイムインのやり方をご説明します。


◎タイムアウト

タイムアウトはお子さんを隔離しクールダウンさせ反省を促すことです。

小学校のときクラスの問題行動に対し先生が教室から出ていき、反省を促すといった経験をしたことがある人もいるかもしれません。これがタイムアウトです。

タイムアウト中終始親は落ち着いていることが大切です。

問題行動をやめない場合家庭であればどこか決められた椅子など指定の場所に子どもを1人にします。ただし狭いところや暗いところに閉じ込めることはせず親の目が届く場所にしましょう。そしてなぜタイムアウトを行うのか何を考えてほしいのかをきちんと伝えます。

タイムアウトの時間の目安は“年齢×1分”です。

5歳なら5分というわけです。泣き叫んでいて冷静ではない時間はカウントしません。

タイムアウトが終わったらお説教はせずに「タイムアウト」は終わりとだけ言い後は水に流しましょう。

1人の時間でお子さんはしっかり反省しているのでそれだけで充分です。


◎タイムイン

この方法では子どもを落ち着かせるためにまずは親が近くで静かに寄り添いながら子どもの言い分を聞きます

ここではどんな言い分も否定せず受け止めるようにしましょう。

ある程度子どもが冷静になったら今後はどうしたらいいか親子で話し合うようにするのです。

すぐに正しい行動をさせようとせず冷静になる時間を設けるという意味ではタイムアウトと同じです。

タイムインにおいては“親子で話し合う”ということが重要視されていますが親が完全に主導権を握ってしまってはあまり“話し合い”の意味がありません。

ぜひ子ども自身に考えさせてあげましょう。


近年は「頭ごなしに叱ってはいけない」ということを意識している家庭も増えているのではないでしょうか。親があれもダメこれもダメと禁止事項ばかり増やしていると子どもがやる気を失ってしまうとも言われています。またひとつの答えを与えるのではなく日常生活の中で複数の選択肢を与えて子ども自身が今後どうすべきか道を一緒に選ぶことが重要です。

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