発達障害の診断未確定が多い原因

発達障害では傾向が見られながら診断未確定なお子様が多く存在します。今回は発達障害で未確定が発生する原因についてご説明していきたいと思います。


原因について

1)発達障害の診断は医師にしか下せない

以前の記事(発達障害の診断の流れ)で医療機関で行われる診断の流れをご説明しましたが、発達障害の診断は発達検査や知能検査に加えて様々な検査を行った上で医師が下します。医師は発達障害に似た他症状の可能性(もしくは併発の可能性)や困難さがどれだけの期間継続しているか等を吟味した上で診断を下しています。これは臨床心理士には出来ないことであり、医師が在籍する医療機関でのみ確定診断を下すことが出来ます

2)発達検査や知能検査は臨床心理士でも行える

発達障害は発達検査や知能検査で能力のばらつきで傾向を知ることが出来ます。そしてこの検査は医療機関だけでなく児童発達支援センターや療育機関などにも在籍している臨床心理士が検査を行えます。そのためこれらの検査は医療機関以外で幅広く受けられます。


主にこの二つが原因で発達検査や知能検査を受けてお子様に発達障害の傾向が見られながら、医療機関での受診を行わず確定診断が下りていないという方が多く発生しています。またお子様の場合、子供が脳機能が大きく成長する途上であるために子供の成長に伴って医療機関での診断結果が変化する場合もあります。


現在多数の方が発達障害の傾向があると言われながら未確定のままです。発達障害が未確定の場合、そして確定診断がある場合だと何が違うのかについては後日改めてご説明したいと思います。


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