環境の変化への対応法

以前の記事で発達障害のお子様は突然の環境の変化に弱い場合が多いということで起きやすい環境の変化をまとめさせて頂きました。そこで今回は苦手な変化への効果的な対応方法を3つご紹介したいと思います。


①ご両親から変更や予定を伝えお子様に見通しをつける

物事の変更が発生したり普段と違う行動をする場合には予め状況を伝えて説明し納得してもらうのが一番効果的な方法です。今後「何が起こるか」「何を行えばいいか」を伝えて納得させれば、これからの見通しを立てることができお子様も落ち着いて行動をとりやすくなります。何日も先に決まっている予定などの場合はカレンダーやスケジュールなどで日にちを確認させるとよいです。1日の流れの中で予定が変わる場合には朝もしくは予定が変わった時点で説明をし、タイミングを見計らってその都度何度か伝えると状況の変化を理解しやすくなります。なお時間の感覚やスケジュールの管理方法などはお子様にによってそれぞれ違うため、お子様が一番理解しやすい方法をとってあげる必要があります

②お子様が状況の変化で困ったことをご両親に伝える

物事の変化で困ってしまった場合に一番良い対処法はお子様の対処法は困っていることを自分から他人に教える事です。困っていることを教えることが出来れば、他人がどうすれば良いかを教えてあげることが可能になります。また困った際に状況を聞ける人や守ってもらえる存在を作るだけでも、子供は落ち着けるはずです。ですのでご両親からこれは何か困ったときに出せるサインや言葉などを教えて、お子様がサインや言葉を出した時には聞いて守ってもらえる存在になることで安心感を与えることが大事になります

③物事の変化に慣れさせる

物事の変化が苦手な子供でも、生活していく中や社会に出た際に様々な変化にぶつかります。そのときに困ったりパニックにならないように、物事の変化に慣れて耐性をつける必要が有ります。物事の変化に慣れさせるのは様々な経験を何度も繰り返すことです。最初は小さな物事の変化でもパニックになってしまいますが、何度も行っていくうちに「これぐらいなら大丈夫」と耐性がつき、その後には「この場合はこの後にこうすればよい」と学習することが出来ます。


小さな子供のうちは物の順番やこだわりなどが酷い事もありますが、成長するにしたがって学校や生活の中で様々なことを学び、こだわりも徐々に薄れていったり別のこだわりなどに変化します。


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