感覚過敏と気温の変化について

以前にも発達障害のお子様は感覚過敏な方が多いということを言いましたが、感覚過敏であるために気温の変化に弱いお子様が多いです。大人でも季節の変わり目等では風邪をひきやすかったり、体調が崩しやすくなります。感覚過敏のお子様であればなおさらです。そこで今回は日本で起きやすい気温の変化とその対策について述べたいと思います。


日本では主に

①季節の変わり目(春と秋)

②冷暖房が利いた室内と屋外の気温差(夏と冬)

の二点が起きやすい気温の変化になります。

①は大人でも体調を崩すことが多いためにお気づきの方も多いかと思いますが、②も体調を崩す大きな要因となります。夏と冬の室内は屋外より10℃近く涼しいか暖かいことがよくあります。この温度差は屋外の昼夜の温度差に近く、室内と屋外を行き来するだけで短時間の内に昼夜の温度差にさらされることになります。この急激な温度差に感覚過敏なお子様がついていけなくなることがよくあります。

体調が良くないとお子様はいつも以上にイライラを抱え込んでしまいます。特にイライラの原因が分からないとパニックになったり暴れたりすることがあります。本人も暴れたくてそうしているのでは勿論なくて気候や気温、湿度の変化にさえ敏感になってしまってうまくコントロールできないのです。癲癇(てんかん)を持っている子どもの中には発作を起こしやすくなる子もいるので注意が必要です。また季節の変わり目である春や秋には運動会等の練習や修学旅行などの集団行動も増えるため注意されることが増えてしまったりと、イライラが爆発してしまうスイッチがたくさん転がっています


ですので原因が分からないイライラや体調の不調があった時は気温の変化を疑ってみましょう。特に気温の変化が原因の場合はお子様自身が気づきにくいので、ご両親が気づいてあげることが非常に大切になります。まずは体温管理として温度調整をしてあげたりすることが対策になりますが、デパート等温度調整が難しい時に備えて夏にカーディガン、冬はコートの下に薄着を着る等の対策を取ってあげましょう。発達障害のお子様によっては感覚が特殊で暑さに極端に弱いor寒さに極端に弱いことがあります。この場合はご家庭でなるべく本人の感覚に合わせた温度調整をしてあげることがストレスの軽減に繋がります。また一時的には服薬も効果的だったりします。

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