発達障害のお子様が高専を選ぶメリットとデメリット
前回発達障害をお持ちのお子様の進路選択の一つとして高専と呼ばれる高等専門学校と高校専修学校を紹介させて頂きました。そこで今回は発達障害のお子様がこれらの学校に行く上でのメリット、デメリットをご紹介させて頂きたいと思います。
メリット
①お子様の好きな物(こだわり)を活かすことが出来る
発達障害のお子様は好きな物に関しては普通のお子様以上に熱中する場合が多いです。この熱中するものと専門範囲が重なれば普通の高校の以上に専門的な勉強に熱中して、専門性を養うことが可能です。
②お子様の好きな分野の職業に生かせる技術を学ぶことが出来る
お子様が好きな物や分野への知識や技術はそのままだと実際の職業に活かしにくい場合があります。高等専門学校や高等専修学校で学ぶことで好きな物や分野の職業で活かせる知識と技術を習得できます。
③就職で非常に有利(高等専門学校)
高等専門学校の場合、5年一貫教育で鍛え上げられるため卒業生は産業界等から非常に人気があります。その為就職には非常に有利に働きます。
デメリット
①進路の変更が難しくなる
どちらの学校も専門性を養うために通常の高校とは異なるカリキュラムが組まれています。そのため専門分野からの変更が難しくなります。普通高校では高校の後半に文系理系の選択になるため、高校受験の段階で将来に向けた選択をする必要があります。さらに高等専修学校の場合は通常のカリキュラムだと高卒の認定がもらえない場合もありますので更に注意が必要になります。
②レポートや課題についていけなくなる可能性がある(高等専門学校)
高等専門学校の場合、留年する原因になる程レポートや課題が多く出題されます。中学校までに学習習慣が付いていない、大量に課題をこなすことが苦手なお子様の場合、勉強が追いつけなくなる可能性があります。
③コミュニケーションが苦手なことが影響する可能性がある
高等専門学校の場合、5年一貫教育や寮生活で中学校以上に緊密な距離で学校生活を送ります。そのためコミュニケーションが苦手なお子様の場合、勉強でなく学校生活についていけない場合がございます。こちらに関しては高等専門学校を目指す発達障害の傾向があるお子様が一定数いらっしゃるため、学校によってはサポートを受けられる可能性もございます。
高等専門学校も高等専修学校は共に一般高校と違い専門性を早くから身に着ける学校です。お子様の特性や長所を伸ばす可能性も秘めていますので、進路の一つとしてご検討して頂ければと思います。
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