片づける動作の練習について(1)

片づける、整理整頓をするという動作はお子様は苦手です。そして発達障害のお子様は通常のお子様以上に苦手なことが多いです。これは片づける動作に記憶力、判断力、沢山のものを扱うために同時に物事を取り扱う力などが関わるため、これらの力が苦手な発達障害のお子様は非常に躓きやすくなります。そこで今回は片づける、整理整頓という動作を整理してお子様が片づける動作のトレーニングの進め方を教えたいと思います。


①まずは仕舞う動作のみを行ってもらう

物を片づける場合、(1)片づける物を仕分ける(2)物を入れるスペースを決める(3)スペースに仕舞うの3つの動作に大きく分かれます。特に(1)(2)がお子様にとって難しい動作となります。お子様がいきなり出来ることはありませんので、最初はご両親が物の仕分けとスペースを決めてあげましょう


②まずは親が動作を例示した後でお子様一人で練習する

スペースに仕舞う動作もまずはお子様と一緒にやることから始めていきましょう。一緒に行うことでお子様に仕舞う動作を例示して、お子様に真似をしてもらいましょう。お子様が仕舞う動作に慣れた後に今度はお子様一人で仕舞うように練習しましょう。この際、お子様の混乱を避けるため仕舞うもの、そして収納場所にシールやマーク等の目印を付けてあげましょう。収納場所と物の両方に共通の目印をつけると効果的です


③お子様をしっかり褒めてモチベーションを保つ

トレーニング時に大切なのがご両親とお子様が一緒に楽しく片づけをする事です。片づけをする事は苦痛ではなく楽しい事なんだと、お子様に思ってもらう事が重要です。また一人で片づけができたらしっかり褒めてあげ、そして親子で一緒に喜びましょう。お子様が片づけをしなかった時はご両親は叱りたくなる気持ちは非常に分かりますが、叱るだけでなく少しでも以前から進歩した所を見つけてあげてモチベーションを保ってあげましょう

お子様が非常に苦労する(1)片づける物を仕分ける(2)物を入れるスペースを決めるのトレーニングについては別の記事にてご紹介させて頂きます。


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