ルールが守れないお子様へのトレーニング

遊び等でルールが守れなかったり、人の物を勝手に使ってしまう。順番が待てず、並んでいる列に割り込んでしまう。発達障がいの子供には、ルールを守る事や順番を待つ事を理解できない子がいます。学校生活では、自分勝手な子と思われ、仲間外れの原因にもなったりしています。子供自身は、仲良く遊びたいのに、お友達から嫌われてしまったりします。ここでは、ルールや順番を守るための、一例をご紹介します。


ルールや順番を守る練習の際に大事なことはイライラしても感情的に振るまわないことです。子供が何度も言うことを聞かずに、ルールを守らないとイライラしてしまいます。仕方がないと分かっていても、感情的になってしまいます。イライラして子供を怒ると、子供もイライラしてきます。イライラして感情的になるとトレーニングが進まなくなりますので、トレーニングを行う際はご両親は感情的に振るまわないことに気を付けましょう。


〇家族でルールのあるゲームをしよう

家族でトランプやスゴロク、ボードゲームなどをやりましょう。子供が理解できる内容のゲームをやるようにして下さい。ご両親がわざと負けて、いつも子供に勝たせるのではなく、勝ち負けの両方を体験させましょう。ゲームは家族で楽しめるものであれば何でも構いません。ルールを理解して、ルールを守る、この体験が大切です

ゲームの中でもルールを守れないお子様もいるかと思います。その場合は一度ご両親が試合を放棄するかわざとルール破りを行ってみましょう。お子様からの反発が大きいかと思いますが、お互いにルールを守らないと楽しいゲームが成立しなくなることをしっかり伝えましょう。試合途中でルールを変えようとするお子様もいるかと思います。ルールを変える場合は必ず試合開始前もしくは後に行いましょう。その際にきちんとご両親と話し合いをして変更を決めることが大切です。


〇皆で並んで順番を待つ

子供と一緒に出かけたときに、並んで順番を待つ練習をしましょう。電車やバス等の乗り物に乗る時や、コンビニやスーパーのレジに並んで順番を待つ。親が並んで順番を待つ様子を子供に見せて、順番を待つ事の大切さを理解させ、日常生活に順番を待つ事を取り入れてみましょう。 また何か指示を出すときは具体的な指示を出しましょう。例:「列に割り込んじゃダメ」→「列に割り込まないで、後ろに並びましょう」


〇家族間でも“貸して”と言う

人の物を勝手に使ってしまう事を無くしていく方法として、家では、親が子供の物を「貸して」「使っていい?」と聞くようにしましょう。子供が遊んでいるおもちゃを、親が「貸して」と言う。子供の絵本を「読んでいい?」と聞く。普段の家での生活で、物を使う前に声かけをする習慣をつけさせましょう。また借りた時に「ありがとう」ということもコミュニケーションを円滑にするために大事なことです。併せてこちらも練習も行いましょう。


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