癇癪やパニックへの基礎的な対応
子供はよく自分の思い通りにならないとかんしゃくを起こしたり、強い不安からパニックになってしまいます。また癇癪やパニックになると、泣いたり暴れたり、物を投げたり、いろんな問題行動を起こします。学校で癇癪やパニックになると、他の子に迷惑をかけるだけでなく、怪我をさせたり危険が及ぶこともあります。そこで癇癪やパニックになる子への対応をご紹介します。
●静かな所に移動させる
パニックになった場合は、出来るだけ静かな所に移動させて、叱ったりせず冷静に見守りましょう。パニックになった時に、かまうと余計にひどくなる恐れがありますので、見守る事が一番効果的です。壁に頭をぶつける自傷行為がある場合は、壁にタオルや柔らかい物を当てて、なるべく怪我をしないようにしましょう。自傷行為がある子は、ハサミやガラスなどからは遠ざけましょう。
パニックの際に暴れるお子様もいらっしゃるかと思います。大人が力ずくで体を押さえつけると、ますます興奮して逆効果になります。ですので場所を移動させる時や自傷行為の怪我を防ぐ時はやむを得えずお子様を押さえ、移動後は極力押さえつけることは控えましょう。
●癇癪は無視する
癇癪は、欲しい物を買ってもらえない時など、自分の思い通りにならない時に起こします。強い不安から起こるパニックと違って、わがままから駄々をこねて癇癪になります。わがままから癇癪になったら、無視しましょう。買い物途中で、欲しい物を買ってもらえず癇癪を起こした時、周囲の目を気にして、買ってしまう事はやめましょう。癇癪で要求が満たされると、次も同じ行動を取ります。癇癪を起こしても要求を無視しましょう。もし買い物途中で癇癪になったら、何も買わずにスーパーから出て、落ち着くまで無視しましょう。
●大声で叱るのは避ける
癇癪やパニックになった時に、大声で叱らないようにしましょう。癇癪やパニックはお子様が興奮と混乱状態になっています。この状況で叱ってもお子様はさらに混乱が加速してしまい、さらにひどい状態になります。癇癪やパニック状態の時は周りが極端に見えなくなっているので、移動を促すために大きな声で呼びかけることは大事です。その後は呼びかけ以外では冷静を保つことが癇癪やパニックからの立ち直りを早くさせます。
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