視覚優位と聴覚優位

発達障害のお子さんは、視覚あるいは聴覚の優位さが顕著に見られます。勉強を教える時も、優位な点を活かすことで知識はより定着しやすくなるといえます。今回はこの2つの認知の特徴をご説明していきます。


視覚優位な人

・視覚で直接考えることができる、自身の頭の中の映像を使って思考する空間認知が得意

・ものの名前を覚えることなく、脳裏に映像を描いて考えている

・建築家の方やものづくりに携わる人は図面があれば、その完成形が頭の中に映像としてイメージできる

幾何とか図形の問題は得意全体を見るから奇妙な点にも気づきやすい

・同時処理・・・視覚的に全体をイメージできるので、1度に多くの情報を処理することができる

・子供だと積み木や砂遊び、折り紙など立体的なものづくりが好き

読み書きは苦手


聴覚優位な人

言葉を聴覚で覚えて知識として積み重ねて思考している

・空間認知が苦手だが踏襲性を必要とする学習や語学などは得意

・継次処理…聴覚や言語からの情報をもとに、いっぺんにではなく時間を追い、順番に段階を追って理解することが得意

・全体よりも細かいことに関心を示す

上記の特徴はごくごく一部です。まずは視覚優位か聴覚優位かどちらなのかという視点でお子様の生活を眺めていきましょう。

またごく簡単な例ですが、キリンを書こうとしたときの反応で視覚優位か聴覚優位か分かる場合があります。聴覚優位のお子様は普段、映像ではなく言語を通して思考をしているために映像として全く頭の中に出てこなくて絵を描けないことがあります。聴覚優位なお子様ではでかい!葉っぱ食べる!足が細長い!のように絵よりも言葉が先に出てきます。

もし視覚優位、聴覚優位が分かればお子様に合わせたトレーニングや勉強法を考えてあげることが可能となりお子様の実力をより発揮しやすくなります。

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